自動車ではおなじみのモーターとエンジンを併用するハイブリッド。
バイクでは非常に少ないハイブリッドですが、EVとともにハイブリッドの開発も進んでいます。
2018年にはホンダがPCXをハイブリッド化し、2021年にカワサキがハイブリッドの研究用車両を公開しました。
ホンダ・PCXハイブリッドについて
世界初のハイブリッドバイクになります。ハイブリッドのシステムはエンジン主体で発進・加速をモーターがアシストするマイルドタイプです。
125ccエンジンをベースに高出力のリチウムイオンバッテリーを採用し、積極的にアシストする仕組みになっています。
50km/hまでの加速が速いのが特徴です。
スロットルを開いて4秒間フルアシストし、以後はアシストが弱くなってエンジンのみで走行します。
カワサキのハイブリッドバイク
カワサキのハイブリッドバイクはモーターのみでも走行できる機構を備えるストロングハイブリッドで、バイクとして初なります。
これはトヨタ・プリウスに代表されるタイプで、必要に応じてエンジンで発電してモーターで駆動したり、エンジンとモーターをミックスしてタイヤを回したりと、複雑な制御機構です。
カワサキのハイブリッドバイクはニンジャ250/400に似たDOHCツインにモーターを組み合わせた構成になっています。
クラッチレス化されているのも、もう一つの特徴です。
エンジンの左側にコントロールユニットを搭載することで発進や変速が自動で行われます。
開発された経緯は都市部へのガソリン車の乗り入れ規制をクリアするためのものといわれています。
フランスのパリが2030年に市内への乗り入れ禁止を目指すと発表しました。
カワサキのハイブリッドバイクは、都市部はモーターのみで走行し、郊外や高速道路をエンジンでは走行しながらモーターを充電またはエンジンとモーターを併用するとしているのがポイントです。
細かい仕様や市販の予定については不明ですが、今後の動向が気になるバイクといえるでしょう。