10年前までは日産リーフや三菱アイミーブくらいだったEV自動車も、日産アリア、ホンダe、マツダMX-30、トヨタbZ4Xと増加しています。
また、ポルシェやアウディなど高級輸入車ブランドもEVがラインナップされました。
将来的にEV専業となることを発表した自動車メーカーもあり、自動車はEV化が既定路線となっています。
一方、バイクはどうでしょうか。
ホンダがPCX ELECTRICをリースのみで販売、ヤマハはE-Vinoと、国内メーカーでラインナップされているバイクはごく一部のみ。
どうして、バイクのEV化は進んでいないのでしょうか。
バイクのEV化が進まないワケ
自動車とバイクの需要の違いといってしまえばそれだけですが、需要だけではありません。
EVで重視されるものの中に航続距離があります。
ガソリン車だと1回の給油で400km程度の航続距離です。一方、EV車はバッテリー容量に依存します。
PCX ELECTRICが1充電で航続距離が41kmしかなく、ガソリン車のPCXだと1回の給油で400km以上と、その差は歴然です。
そうなると、バッテリー容量を大きくすればいいと考えるでしょう。実際、航続距離は長くなります。しかし、その分重くなります。
バッテリーが重くなると、その分電力を消費してしまいます。
航続距離を延ばすために大容量のバッテリーを積むほど、重量が増えて航続距離が短くなるジレンマに陥ってしまうのです。
この問題を解決するためにバッテリー以外のパーツの軽量化を図っていますが、軽量化できる程度も知られています。
結局、問題を解決するにはバッテリーそのものの発展が不可欠なのです。
そのため現在主流となっているリチウムイオン電池に対して後継となる次世代電池の開発が進められています。
外国では開発が進んでいる
ハーレーダビッドソンのライブワイヤー、スーパーソコのTC MAXなどスポーツタイプが日本国内でも販売されるなど、アメリカや中国ではEVによるバイクの開発が進んでいます。
国内メーカーでもバイクのEV化を開発・販売を表明しており、バイクの世界でも電動化が進むことは間違いないようです。