BMWのVISION NEXT 100の特徴とは?
BMWが開発したバイク、と言われると意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
自動車メーカーとして、しかも「ゴツい」バイクを作っているイメージが強いBMWが、どんなバイクを作ったのか?と。
しかしこの度登場した「VISION NEXT 100」は、これからのバイクの未来を垣間見せるような驚くべきコンセプトとビジョンが取り入れられた内容となっています。
このVISION NEXT 100の特徴は、ズバリ「ヘルメットがいらないバイク」です。
「そんなバカな?実質は自動車扱いの3輪バイクのことか?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
このVISION NEXT100は「数十年後の未来を見据えたコンセプトモデル」との位置づけで、バイクにライダーを保護する機能を持たせることでヘルメットなしでのバイク運転が可能になるとしています。
転倒のリスクを技術で解消すれば、ヘルメットがなくても安全に運転することができる、というわけです。
しかも転倒のリスクがないということで、スタンドすら不要、バイクから降りる際にもスタンドなしでそのままバイクを立たせることができるのです。
もしこれが実現すれば、バイクのライダーなら誰もが気をつけなければならない立ちごけのリスクから解放されることになります。
BMWでは、このバイクに「ありふれた日常からの大脱出(Great Escape)」というコンセプトに掲げています。
もともとバイクには日常から脱出してスピードや景色と一体化する魅力を備えているわけですが、このVISION NEXT100ではそこからさらに一歩踏み込んだ非日常体験ができる技術が取り入れられているわけです。
VISION NEXT100の仕様とは?
「未来に登場する予定」のバイクのため、具体的な仕様については明らかになっていない面もありますが、転倒のリスクが無くなることでライダーに必要な装備は風よけのゴーグルだけになるとされています。
そして転倒のリスクを解消するための技術として採用されたのが、自動バランス機構です。
走行中はもちろん、一時停止している時にもこの機構が働くことで倒れることなく維持できるのです。
さらにヘルメットが不要になることで、バイクの加速感、周囲の風や音などをより臨場感を持って感じることができるようになり、自然と一体感を味わう「アナログ感覚」を楽しめるようになるとしています。
デジタル技術が行き着いた果てにたどり着くのが「アナログな感覚の魅力」というのも、非常に面白いポイントでしょう。
実際にヘルメット装着が不要になるかはまだ判断できませんが、開発の待ち遠しい一台です。